『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』 美達大和、山村サヤカ、山村ヒロキ 357
美達さんの本を読んで、山村姉弟の母・友美さんは感動し、手紙を出しました。その手紙対する感謝の手紙が美達さんから返ってきて、更にサヤカさん、ヒロキさんも手紙を書くようになりました。
サヤカさんは助産士になりたいという夢があって勉強を頑張っています。文系の科目の成績は良いのですが、数学が不得意なのが悩みです。そんな内容の手紙に美達さんが「めんどうでも基本から勉強し直せば大丈夫」とアドバイスを返してくれます。
弟のヒロキさんはスポーツが好きだけど、読書や勉強は面倒くさいなぁと思っています。でも、美達さんと文通するうちに、やればできるということがわかってきて、少しずつ読書も勉強もするようになって、みるみる変わっていくのです。
美達さんは、「テルマエ・ロマエ」や「一瞬の風になれ」などの本をヒロキさんに送って、読むように勧めています。でも、送った本が面白くなかったら無理して読まなくていい、「これが好き・これが嫌い」と判断することが大事なんだと伝えます。見達さんは、すばらしいメンターですね。
刑務所にいるというだけで美達さんのことを悪く言う人がいます。もちろん罪を犯したのは悪いことです。だから刑務所にいるのも事実です。でも、それだけが彼のすべてではありません。美達さんのすばらしさを認めて文通し続けている山村さんの家族は、ちゃんと自分でものを考えている人達なんだなと思います。
これからもずっと文通が続くのでしょうけど、どんな質問が来ようと美達さんはきっと、すばらしい回答をし続けてくれるのでしょうね。そしてサヤカさんもヒロキさんも、それにしっかりと受け取っていくのだと思います。この後、5年後、10年後、どうなっていくのかなぁ?
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