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『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』 ひろゆき 332

叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」

ひろゆき

三笠書房 知的生きかた文庫

企業の「働かせすぎ」に対する世間の目はかなり厳しくなっています。社員がSNSを使って会社の内情を匿名で告発する事例も増えてきています。
このような状況が続くと、ブラックな体質の企業は「外注」に頼らざるをえません。そのとき、下請け企業などに発注すると、これまたリスクがありますから、標的になるのは「フリーランス」だと僕は思っています。つまり、起業が「ブラック的な仕事」をフリーランスに押し付けるようになっていくのです。p103

大事な大事な「お金」教育がないp137

 これからの時代は、自分の才能を生かした起業をしよう!と自治体やマスコミは大きな声を上げていますけど、税金のことも社会保険のことも学んでこなかった人たちをいきなりフリーランスの世界へ送り込んでしまうのはとても危険なことです。学校で「投資」の勉強をするようになるなんてニュースがありましたけど、そもそもお金に関する勉強をしていないところにそれをやっても片手落ちです。

 自分の家の収入はどれだけあるのか?家賃・光熱費などの基本的な金額はどれだけ必要なのか?貯蓄はどれだけあるのか?というような基本的なことだけでも把握して行ったら、お金に対する考え方がグッと変わるはずです。

 以前、FPの勉強をしたときにお金の出入りの一覧表を30年分作ってみて、こりゃ大変だわと思ったことを思い出しました。数字で見せられると、想像とは全然違うことがわかって、グッと現実味を帯びるのです。

 

学校ではずっと細かい部分を見られ、完璧を求められていたのに、社会に出て突然7割の出来でもいいからたくさんアウトプットをしろと言われるのですから、ギャップに戸迷ってしまうのは当然です。p148

 学校の勉強や受験勉強は完璧主義を求められます。なのに、現実の社会は「だいたい」や「慣習」で動いています。その差に悩む若者たちということなんですね。よく考えてみれば、親だっていい加減だし、学校の先生だっていい加減なはずなんです。それを子どもたちは見抜いているけど、従うしかないという習慣づけが昔よりも強烈なものになっているのかしら?

 わたしが最初に勤めた部署の上司は「会社の先輩たちはみんないろんなことを言ってくる。どれを優先していいのかわからないときは、その中から自分にとって一番オトクなことを優先してやっていけばいいんだよ。」と教えてくれました。今はそういうことを教えてくれる人がいないのかなぁ?

 

育休や産休を取ることで不利益を被るような社会だと、出生率が下がるというのは、世界共通のようです。
これまで日本では、女性が職歴に傷をつけることで子育てが成り立ってきました。そうしたあり方を変えないでいれば、少子化の解決もありません。p182

 育休や産休を取れると言っても、収入はそれなりに減るわけです。男親の育休が実施されているところがあっても、せいぜい数週間。そんなものあり得ないといっている企業の方が多いのが現実。それじゃ、少子化は進むばかりなのは明らかです。本気で少子化対策を考えるなら、この部分を無視することはできないのです。

 

 みんな感じているけど口にしない「世の中の真実」がたくさんあります。「それってサービス残業でしょ」とか、「ホントは言いたいことがあるけど、上司が怖くて言えません」とか、そういうことだらけです。

 ニュース記事を見ていたら「学校の先生が朝の登校指導のために早出した時間分、早く帰っていいですか?」と校長に聞いたら却下されたという記事がありました。普通の会社なら残業時間で解決できる問題なんですけど、教師の場合は残業という概念自体がないのが実情です。こういうのって、変だよねって思わない人が教師をしているって、その時点でアウトだと思うんですけど。

 昔のやり方を踏襲したがる体質。大勢集まって会議をすればいいと思っている体質。本当のことを言うと怒る上司。これじゃダメだよねぇ!

 今時の若者がダメなんじゃなくて、今時の年寄りがダメなんだってことだよね、ひろゆきさん!

2633冊目(今年332冊目)

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