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『限りある時間の使い方』 オリバー・バークマン 1

限りある時間の使い方

オリバー・バークマン
Oliver Burkman

高橋璃子(たかはし りこ) 訳

かんき出版

NetGalleyJP

英国

ほとんどの人は子どもの頃からそうしつけられている。後で楽しむために、今は我慢しなさい、と。ところが今を犠牲にし続けると、僕たちは大事なものを失ってしまう。
今を生きることができなくなり、未来のことしか考えられなくなるのだ。p34

自分では仕事の早い有能な人間のつもりでいたけれど、なぜかどうでもいい仕事ばかりがたくさん片付いて、重要な仕事は永久に先送りされていく。あるいは締め切り直前になってようやく取りかかり、中途半端なレベルの仕事を提出する羽目になる。p62

 時間を有効に使おう。仕事はしっかりやらなくちゃ。仕事が早いのはいいことだ。目標のためには我慢が大切だ。そんな風に教えられ、信じてきた結果、空しい毎日を過ごすことになってしまうことに、若いうちに気づくことができた人は幸運なのかもしれません。気がつかないままに定年を迎え、目標を見失ってしまう人が多いのは悲しいです。

後戻りできない決断をするのが怖くて、自分ではなく世間に決めてもらおうとする。「そろそろ結婚すべきだ」とか「イヤな仕事でも続けるべきだ」とみんなが言うから、まあ仕方ないさと受け入れている。でもそれは、ただの責任回避だ。p77

 人生は決断の連続のはずなのに、それを誰かに委ねてしまう人生なんておかしいはずなのに、それに気づかないのは勇気がないから?それとも、親や先生に決められた人生を歩むのが正解だと信じているから?それって自分に対する責任回避でしかない。

人はある年齢になると、衝撃的なことに、自分がどんな生き方をしようと誰も気にしていないことに気づく。他人の期待に応えることばかり考え、自分を後回しにしてきた人にとって、これは非常に恐ろしい発見だ。自分のことを気にしているのは自分だけなのである。p258

 誰かのために頑張っていたつもりなのに、誰も評価してくれなくて愕然とするというのは、ホントは変な話なんだよね。自分が頑張ってきたのは、自分が頑張りたかったからなんだって胸を張って言えばいいのにね。それができないというのも、自分に対する責任回避なのかなぁ。

 

 時短とか、誰かのためにとか、そんなことばかり考えて生きていたら、自分の人生はどうなってしまうの?

 人生100年なんて言ったって、全員が100年生きられるわけじゃない。100年生きられたとしても、自分がやりたいことをやれる体力気力があるのは、いつまでなんだろう?今日元気でも、明日も生きているという保証はないんだから、自分のことをもっと優先していいんじゃないの?

 本当に有意義な時間の使い方というのは、自分のために使う時間を優先することなんだ!

#限りある時間の使い方 #NetGalleyJP

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