『女ふたり、暮らしています』 キム ハナ、ファン ソヌ 19
仲良しのハナさんとソヌさんは、40歳を超えた今、2人で同居するのはどうなのだろう?と考えたのです。2人の経済力があれば、そこそこのサイズの家を買うことができるし、家事は分担してやっていけばいいんだし、ということで家探しを始め、ちょっと時間はかかったけど理想的な家を買うことができたのです。
そして、2人で暮らすことになって気づいたのは、今までは外で飲んだり食べたりしていたけど、同じ家に住むようになったらそんな必要がなくなったんです。だからお金が残るようになって、住宅ローンの半額を1年で返すことができました。でも余り早く返済してしまうと手数料が高いので、それ以降は毎月返済をしています。
この本は2人が交互に文章を書いているんですが、性格が全く違う2人だからケンカすることもあるけれど、かなり上手くやっていけてるんです。2人とも猫を2匹ずつ連れてきたので、2人と4匹の生活はかなり楽しそうです。
結婚したわけじゃないから、相方の親とは嫁姑の関係にならないから、かなり良好な関係が築けています。
不満なのは法律的な2人の関係のことです。結婚でも同棲でもないわけだから、家族というくくりにしてもらえないんです。元気な時はいいけれど、病気になったり、死んだりした時には困るんです。あくまでも、他人2人が同じ家に住んでいるという扱いは、なんとかならないのかなぁ?
同性婚とも違う同居家族という形が、将来的に認められないのかなぁ。こういう選択もあっていいと思うんですけど。
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