『首ざむらい 世にも快奇な江戸物語』 由原かのん 55
どのお話にも妖怪のような不思議なものが登場するのですが、決して悪さをするわけではないのです。どちらかといえば友達になりたがっているような感じなのです。
表紙には「首ざむらいさん」、裏表紙には「河童」「蜂」「黒猫を抱いた女」が描かれているのですが、ちょっとユーモラスな感じで、この短編集の雰囲気が上手く表現できていると思います。
「ねこまた」に登場した「狸穴」は、現在の麻布のあたりですけど、「麻布七不思議」にこの穴の話があるのですよね。本所七不思議は(本所深川ふしぎ草紙)は読んだことがありますけど、麻布の方にも興味が湧いてきました。
この4篇が収められています。
・首ざむらい
大阪にいる叔父に会いに行く途中の山道で、首だけのさむらいに出会ってしまい、なぜか一緒に旅することになってしまった洞春さんでした。
・よもぎの心
咲兵衛さんは、おかみさんから河童に出会ったらこれを見せれば大丈夫だとピカピカの寛永通宝を手渡されました。
・孤蝶の夢
椰丸(なぎまる)は古い寺に預けられていて、一緒に暮らしている胡蝶とふたりで毎日おなかがすいてツライねぇと慰め合っていたのです。
・ねこまた
猫矢又四郎さんは用心棒として荒物屋さんに雇われたのですが、そこの娘の猫が猫又になるんじゃないかと、親父さんが気をもんでいるのです。
2717冊目(今年55冊目)
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