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『おばけのキルト』 リール・ネルソン、バイロン・エッゲンシュワイラー 63

おばけのキルト
The Little Ghost who was a quilt

リール・ネルソン 文
Riel nalson

バイロン・エッゲンシュワイラー 絵
Byron Eggenschwier

石井睦美(いしい うつみ) 訳

光村教育図書

 キルトは、小さなおばけです。自分以外のおばけはみんな白いシーツなのに、なぜか自分だけパッチワークキルトなのです。その姿をみんなにバカにされちゃうし、重くて空を飛べないし、どうしてなの~?といつも悲しい思いをしていました。

 

 いつも悲しい思いをしているキルトだけど、ハロウィンの夜に勇気を出してみたんです。

 

 表紙の絵がとってもかわいくて、読んでみたら益々かわいくて。

 自分だけみんなと違うというコンプレックスを持ってしまったキルトの気持ちを考えると、ちょっと切なくて。

 おばあさんたちの肖像画を見てみると、彼女たちも個性的な姿なんです。だから君だけじゃないんだよって言われても、納得できないよねぇ。

 

 おばけの白い布はシーツなんだって、この本を読んで初めて知りました。ということは、これからのおばけの布は花柄だったり、アニメ柄だったりするかもしれないのかしら?

 キルトにはあんな勇気があったんだから、もう大丈夫よね。

 

2725冊目(今年63冊目)

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