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『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』 鈴木エイト 88

自民党の統一教会汚染
追跡3000日

鈴木エイト(すずき えいと)

小学館

 エイト氏は、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題をずっと追いかけてきました。もともとは「全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)」のための取材だったのですが、しばらくするうちに、統一教会の集会へ行って写真を撮ったり、教会の人にインタビューすることを拒否されるようになったのです。

 この集会は招待された方のみ参加できますと言われて追っ払われることも度々ありました。そっと戻って参加者に聞いてみると招待状なんかないよと言われることがよくありました。エイト氏に来られては困るので、集会の日程が隠されていたこともありました。時には警察を呼んで排除しようとしたこともありました。

 マスコミも余り協力的とは言えませんでしたが、あの事件以来、エイト氏の情報がネットやマスコミにどっと流れ出したのです。そう、安倍元首相銃撃事件は、世の中に大きな衝撃を生んだのです。

 かつて大騒ぎになった霊感商法とは、統一教会が行っていたことなのだと初めて知り、宗教二世の過酷な生活を知り、自民党が関わっていたことが表ざたになったのです。

 

 エイト氏の取材に関する様々な話がこの本にまとめられているのですが、その中で一番ビックリしたのは、コロナ禍がなかったら、日本の国会議員たちと旧統一教会の人たちが北朝鮮に行く計画があったということです。すでにアメリカへは一緒に行っていたし、旧統一教会にしっぽを振る国会議員たちの愚かさには、呆れて物も言えません。

 安倍元首相銃撃事件の裁判が始まると、更に新しい事実が出てくるはずです。それを阻止しようとする圧力の正体が見えてくるのは、いつになるのでしょうか?

 

2750冊目(今年88冊目)

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