『すごいゴミのはなし ゴミ清掃員、10年間やってみた。』 滝沢秀一 69
最初はこんなに長い間この仕事をするとは思っていなかった滝沢さんですけど、気がつけば10年、ベテランの域に入ってきました。清掃員というお仕事は、いろんな意味で大変です。ゴミは重いし、臭いし、カラスとの闘いもあるしね。ゴミ収集車はゴミを集めて、焼却場へ1日に6回も往復するというのです。1台の最大積載量は2トンだから、1日に12トンも運んでいる計算になります。
ゴミを焼却すればカサは減りますけど、とにかく増え続けているわけで、東京の最終処分場はあと50年しかもたないのだそうです。ゴミは焼却処分しているものだけではありません。そのまま野積みになっているモノもあれば、海外へ送っているモノもあります。つまり、わたしたちが出しているゴミが海外に迷惑をかけているという事実、知ってました?
とにかくゴミを減らすということが大事なんですけど、ちっともそういうことを考えていない人が大勢いるんです。
再資源化できるもの(紙、ガラス、缶、ペットボトル)は別に集めているとか、電池や小型家電品は地方自治体などに専用の収集ボックスがあるなんてことを、もっと知ってもらうようにしないといけないなぁ。
ゴミ収集の日に、ゴミ集積所のゴミ袋の中にペットボトルや、ポスティングされたチラシが入っているのをよく見ます。それはゴミじゃないよ~って言いたくなっちゃう!
そして、個人宛の郵便物が封筒のまま投げ込まれているのもよく見ます。こんなところで個人情報ダダ洩れして大丈夫?って思うんだけど。
滝沢さんが扱った「燃やさないゴミ」で、袋にいきなり包丁が入っていたことがあるというのにはビックリしました。危ないじゃないですか!刃物やガラスなどは新聞紙やぼろ布でくるんで出してください!清掃員の方が怪我したらどうするんですか!
ゴミの出し方の教育って大事ですよ。時代とともに仕分けの仕方も変わってきているしね。中高生くらいの段階でちゃんと教えておくべきだと思います。
たかがゴミ、されどゴミです。海外のようにゴミ収集員のストライキが起きたらと考えると、それはそれは恐ろしいことになりそうです。そんなことにならないように、みんなでゴミを減らしましょうね。
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