『青いパステル画の男』 アントワーヌ・ローラン 70
弁護士のショーモンは骨董品コレクターで、その熱心さ加減を妻から呆れられています。気に入った絵をオークションで落として、居間に飾って眺めていると妻から叱られてしまうのです。「そういうものは、自分の部屋に置いてちょうだい!」ってね。
ある日、オークションで見つけた肖像画を見て驚きました。そこに描かれている男性が自分そっくりだったのです。かなりの高値で落札して興奮するショーモン。「ねぇ、この絵の男性は僕とそっくりでしょ!」と妻に聞いても、友人たちに聞いても、誰も同意してくれません。それどころか、妻からは「こんな絵をどうしてそんな高額で落札したの?」とケンカになる始末です。
誰からも大事な肖像画を評価してもらえないショーモンは、この肖像画に描かれている男について調べ始めたのでした。
この作品がアントワーヌ・ローランの最初の作品なのだそうです。骨董品マニアの主人公の思い切った行動に笑わせてもらいました。ラストはよくわからなかったけど!
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