『焼けあとのちかい』 半藤一利 塚本やすし 68
江東区こどもプラザの1Fに、この本の原画が飾られていました。どの絵にも子どもたちが描かれているのですが、どの絵もとても痛々しいのです。
1945年3月10日の東京大空襲を体験した半藤さんの体験をそのまま絵本にしています。
一利少年は、ベーゴマとめんこが大好きで、近所の子たちと毎日暗くなるまで遊びまわっている元気な子でした。そんな幸せな生活は戦争によって一変してしまいました。食べ物は不足し、金属類は供出しなければいけなくなり、日々の暮らしはどんどん辛いものになっていきました。それでも家族5人揃って暮らしている間はまだ幸せでした。
空襲が続くようになってからは、母親と二人の弟は疎開してしまい、父親と一利少年だけが向島の家を守ることになりました。
そして、運命の3月10日、東京大空襲の爆弾の嵐の中、一利少年は必死に逃げたのです。
その日から78年、東京大空襲ということすら知らない人が大勢います。
ウクライナ侵攻のニュースを見て、あれは他人ごとだと思わないでください。同じようなことが日本でもあったのです。
この本の最後で半藤さんがおっしゃっている「絶対に戦争を始めてはいけない」という言葉はとても重いのです。
2730冊目(今年68冊目)
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