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『トリツカレ男』 いしいしんじ 120

トリツカレ男

いしいしんじ

新潮文庫

一万円選書 の中の一冊

 レストランのウェイターをしているジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」です。何かにハマってしまうと、常にそればかり考えてしまうのです。オペラにはまった時は、四六時中歌ってばかりだったし、三段跳びにはまった時はお客様に料理を出すのにも三段跳びしながらでした。

 友達は言葉をしゃべれるハツカネズミくんだけ。いつも何かにトリツカレているから、友達を作る暇なんかないんです。

 そんな彼が風船売りの少女「ペチカ」に出会って、彼女のことばかり考えるようになってしまいました。ジュゼッペ自身気づいていなかったけれど、ハツカネズミくんはすぐにわかりました。ペチカに恋してるってね。

 

 ジュゼッペくらい、何かに集中出来たらいいなと思うけど、こんなに一つの事しかできなくなったら普通の生活は無理だなぁ。他人から見たらバカげたことばかりにトリツカレてしまう彼だけど、そんな彼だからこそペチカは救われたのよね。

 どんな経験も無駄じゃないって、こういうことなのかな?

 この本を持ってきてくださった「びわこっこ」さんに感謝!

 とってもおもしろかったです。

2782冊目(今年120冊目)

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