『小日向でお茶を』 中島京子 116
これまで中島京子さんの小説を読んでいて、抱いていた彼女のイメージがいい意味で崩されるエッセイでした。小説の雰囲気そのままに着いた所もあるけれど、それだけではないことがいろいろと伝わってきます。
おいしいものが好きで、でも食べ過ぎてしまって反省していたり。気持ちは若いころと変わらないけれど、50代になってからは、自分の体のメンテナンスをキチンとしないといけないなと思ったり。料理はどちらかと言えば好きだけど、コロナ禍で自宅で食事を作り続けているうちに、自分で作ったものに飽きてきたり。
コロナのおかげというのも変だが、自分の体の声を聞くことが多くなった気がする。
自分と向き合う時間が増えて、これまで構わずにいた自分のことを考えるようになった、という正直な言葉に「そうだよね」「わたしも同じ」なんて思います。
中島さんご愛用の「フォームローラー」、わたしも使ってます。あれでゴロゴロして筋膜リリースするのって、最初は痛いけど、ほぐれるなぁって感じが良いんですよね。こうやって、自分で自分の体のお手当てをするって大事ですよね。
それと、緑のフォームローラーが五家宝(ごかぼう)に似てるって表現に思わずニヤニヤしちゃいました。五家宝はわたしの父の好物でしたから。
中島さんがモスクワ空港で見つけたブラックティー・ウィズ・シナモン、ジンジャー、ハニー、レモン、スターアニスのドリンク、これは絶対にいいですね。マネして作ってみようっと!
この本は雑誌「ゆうゆう」に連載中の「羊のところへはもどれない」の文章をまとめた著者初のエッセイ集です。
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