『スナック キズツキ』 益田ミリ 109
デパ地下でお惣菜を買った人も、お惣菜を売っていた人も、どちらもモヤモヤした気持ちを持っている。
いつもいうことが違う上司に疲れている彼だけど、そんな彼の投げやりな態度にモヤってる彼女もいる。
みんな、疲れてるのよね、傷ついているのよね、イヤになってるのよね、なのに、それをどこにぶつけていいのかわからずにいるのよね。
そんな人たちがフラッと入ってしまった「スナック キズツキ」。アルコールはないけれど、コーヒーやジュースを飲みながらママと話をしたり、歌を歌ったりしているうちに、いつのまにか心がほぐれてくる感じがいいなぁ。
グチを言う相手って、知り合いだとまずいこともあるのよね。だから、ここのママみたいに全然関係ない人に聞いてもらうのって、とてもいいことなんだと思うの。
そして、踊ったり、朗読したり、いつもやらないようなことをやるのも、心の健康のためにいいことなんだなぁ。
こんなお店が近所にあったらいいなぁ。スナック キズツキ。
2771冊目(今年109冊目)
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