『図書館に児童室ができた日』 ジャン・ピンボロー 127
図書館に児童室ができた日
アン・キャロル・ムーアのものがたり
Miss Moore thought otherwise
Anne Carroll Moore
ジャン・ピンボロー Jan Pinborough 著
デビー・アトウェル Debby Atwell イラスト
張替惠子(はりかえ けいこ) 訳
徳間書店
アメリカ、メイン州のリメリック(Limerick)という町にアン・キャロル・ムーアという名前のちいさな女の子がすんでいました。
1880年 アンが9歳のころ、メリックの町には小さな図書室がひとつあるきりでした。子どもたちは図書室の中に入れてもらえませんでした。子ども、とくに女の子は、本なんか読まなくてもいいとかんがえられていたからです。
いまのような児童室が日本のあちらこちらにひろまったのは1970年ころからです。それには、アメリカに留学し図書館のことを学んだ人たちが児童室の仕事を伝えたことが大きな力になりました。(本文より)
わたしが子どもだった頃、小学校の図書室へは毎日通っていましたけど、公立の図書館は遠くて行ったことがありませんでした。そのせいでしょうか、子どもの頃に読んだ絵本は、すべて家にあったものだけでした。
現在の図書館には、子ども向けの本がたくさん置かれています。子ども向け専門の図書館だってあります。そこにはきれいな本がたくさんあってビックリし、思わず手に取ってしまう本もあります。(この本もそうでした)
子どもの頃から本と親しむ環境を作るのが大事だということを実践するようになったのは、ここ50年ほどの事だということを初めて知りました。赤ちゃんの頃から絵本を読み聞かせしたり、楽しい本を紹介してくれる司書の方がいたりするのってステキなことですよね。
大人は自分で本を読というスタンスで図書館は運営されていますけど、大人向けにも読み聞かせとか朗読の時間があったらいいなと思います。自分で読むのは大変だけど、本に興味がある方がきっといると思うのです。
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