『本屋図鑑』 いまがわゆい 151
ゆいさんは、OLから書店員へ転職しました。大好きな本を扱える仕事ですが、とにかく覚えなくてはならないことがたくさんあるし、体力がいるし、接客業でもあるし、定時で帰れるとは限らないし、でもこの仕事が大好きなんです!
朝は、取次店から届いた本を棚に収めたり、雑誌に付録をつけたり、コミックスをビニールでシュリンクしたり、とにかく忙しいんです。開店前にやってしまわなければならないから、かなり早い時間から作業をしています。
話題の本の発売日だったりすると、予約ももちろん入っているし、サイン本があったり、特典のおまけがついていたり、大勢のお客様が集まってしまうこともあるし、とにかくタイヘンだ~!
そういう煩雑な仕事が実にわかりやすく説明されているこの本を読んでいると、書店員さんあっての書店なのだなということがよくわかります。本の注文、返品、などは日本独特の制度である取次店があるがゆえに煩雑です。売れなかったら返品できる、定価が守られるという利点もありますけど、海外の書店のように買取でない分、余計な仕事も多いという気がします。
リアル書店に求められるのは、本を見て選べるということや、わからないことに親切に答えてくれる書店員さんの存在のはずです。こんなにも細かいことを要求されている割に労働環境はあまりよくなりません。書店員さんたちの熱意におんぶにだっこしているだけでは、書店がドンドン減っていくのはしょうがないなと思えてきます。
だからこそ出版社や取次店にお願いです。書店員さんたちの手間をいかに減らすのかということを真剣に考えてください!
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