『しあわせしりとり』 益田ミリ 134
ミリさんがお父さんに赤い自転車を買ってあげたという話を読んでいて、友達のことを思い出しました。当時20代前半だった彼は赤いママチャリを通勤用に買ったんです。休みの日にその自転車に乗っていると、やたらと警官から職務質問を受けるのだそうです。若い男が赤い自転車に乗っている=盗難車では?と思われがちなのだとボヤいていました。
ミリさんのお父さんも、赤い自転車に乗っていると盗難車では?と、やたらと呼び止められて、それに怒って自転車に乗らなくなってしまったのだとか。赤い自転車に乗っている男性って、そんなに不審なのかしら?
英会話教室で申告している自分の家族では、まだお父さんが生きていることになっているとか、お父さんがいなく父の日とか、ミリさんはお父さんが好きなだなぁ。面倒くさいところもたくさんあったけど、自分の中にそんなお父さんに似た部分があるって思っていたりするって、いい親子関係だったということなのよね。
毎日の生活の中で疲れることも、嫌なことも、いろいろあるけれど、ちょっと気分を変えてみるって大事なことですね。お茶したり、散歩したり、おしゃべりしたりするのもいいけれど、子どもの頃の思い出とか、何気ないことを思い出すっていうのも、気分を変えるのにいいことなのですね。その時は失敗だと思ったり、残念だと思ったことも、後になって笑えるなら、それは幸せのひとかけらなのかもしれません。
2796冊目(今年134冊目)
« 『粗忽長屋の殺人』 河合莞爾 133 | トップページ | 『サエズリ図書館のワルツさん 1』 紅玉いづき 135 »
「日本の作家 ま行」カテゴリの記事
- 『エミリの小さな包丁』 森沢明夫 263(2023.09.20)
- 『アホか。』 百田尚樹 255(2023.09.12)
- 『名もなき本棚』 三崎亜記 243(2023.08.31)
- 『ミウラさんの友達』 益田ミリ 228(2023.08.16)
- 『あんまりすてきだったから』 くどうれいん みやざきひろかず 226(2023.08.14)
« 『粗忽長屋の殺人』 河合莞爾 133 | トップページ | 『サエズリ図書館のワルツさん 1』 紅玉いづき 135 »
コメント