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『ライク・ア・ローリングカセット』 湯浅学 173

ライク・ア・ローリングカセット

湯浅学(ゆあさ まなぶ)

小学館

 こういうタイトルの本だから、まずはミュージシャンから始まると思うでしょ、ところがこの本は違うのよ、最初に登場するのが広島カープの鉄人、衣笠祥雄さん、そして絲山秋子さん、佐野史郎さん、清水ミチコさん、それぞれに面白いカセットテープの思い出を話してくれるんです。

 もちろんミュージシャンも大勢登場しますけど、みんなカセットのお世話になってたことがよーくわかります。

 そして、衣笠さんがモータウン好きだったとか、長与千種がディスコ好きだったとか、普通のインタビューでは聞けないような話がたくさんあって面白い!

 

 わたし自身、中学校に入った時に買ってもらったラジカセにはホントにお世話になったなぁ。主にエアチェックしてたんだけど、時々TVの音も取ってました。この本の中に同じようなことをしていた人がワンサカ出てきます。

 ラジカセの次はウォークマンだなぁ、お気に入りのLPをカセットにダビングして、出かける時には必ず聞いていました。一番聞いたのはGuns ’n Roses の「Use Your Illusion Ⅰ」と「IUse Your Illusion II」テープが伸びるまで聞き続けて、2回目のダビングをした記憶があります。

 カセットの思い出と言えば、ダブリンへ行った時に、街角でロン毛のおにいちゃんがカセット3本で1000円くらいで売ってたのね。その時に買った Nirvana の「Nevermind」にはハマったなぁ。

 

 最近LP人気が復活してきたけど、カセットテープはどうなんだろう?錦糸町駅前の演歌専門店ではまだカセットで新譜を売ってるみたいだけど、さすがに他のカテゴリーでは無理かなぁ?

2835冊目(今年173冊目)

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