『足みじかおじさんの旅』 やなせたかし 170
困った人がいると、どこからともなくボーラーハット(山高帽)をかぶった足みじかおじさんが現れます。そして、その人の悲しみや悩みから助けてくれるんです。でも、おじさんはいつも謙虚に「足長おじさんほど有名ではない、わたしにできることは、ほんのちょっとしたことだけ」と言い、いつのまにかいなくなってしまうのです。
この本はやなせ先生が90歳の時に「詩とメルヘン」」と「食生活」に連載していた短い物語を集めて出版されたものです。「詩とメルヘン」って懐かしいですね。いつも高校の図書室で読んでいました。
今でこそ「アンパンマン」の先生として有名ですけど、わたしが初めて「やなせたかし」という名前を知ったのはNHKの「まんが学校」(落語家の立川談志が司会、漫画家のやなせたかしが漫画の指導やクイズ出題を担当)という番組でした。いつもニコニコしながら絵を描くおじさん(当時40代だったらしい)だなぁって思っていました。
やなせ先生の優しい気持ちがあふれる、こんな本があるのを見つけられたのは図書館のおかげです。
「あしみじかおじさん」って、やなせ先生の分身だったのかしら?
2832冊目(今年170冊目)
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