『レインツリーの国』 有川浩 193
伸行には、中学生の時に読んでいまだに忘れられない小説があります。その本を読んでどんな気持ちになったのかを語り合える友達がいたらいいなぁと思って、ネットを検索してみました。そして、同じ本を読んでも、こんなに感じることが違うのかと思える文章を見つけて、とても嬉しかった。この人とならきっと語り合えると思い、メールを出してみたのです。
その人は「ひとみ」というハンドルネームで、とても面白い考え方をする人でした。伸行は何度もメール交換をするうちに、実際に会って話をしてみたいと思い、勇気を奮って誘ってみたのです。
いやいや、さすが有川浩です。ほとんどが2人の会話だけなのに面白い!ホントは深刻なテーマを含んだ話なのに、そんなことをモノともしません。初めて2人で会った時の違和感とか、ひとみの秘密を知った後の伸行のリアクションとか、悩み方とか、でも諦めないところとか、とにかく好きです!
あとがきで気がついたのですが、この本のことが、図書館内乱に登場していたのですね、「レインツリーの国」が本の表紙を飾っています!ということは、図書館内乱も再読しないとね。
2855冊目(今年193冊目)
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