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『銀座「四宝堂」文房具店』 上田健次 248

銀座「四宝堂」文房具店

上田健次(うえだ けんじ)

小学館文庫

 銀座の路地裏にある文房具店「四宝堂」。大事な人に手紙を書くために便箋と封筒を探しにきたり、万年筆のインクを選んでもらったりする人に、店主の宝田硯(けん)さんが親切にアドバイスをしてくれます。

 単に文字を書くだけなら100均のペンとノートでも用は足りますけど、それだけではないことが良い文房具には潜んでいるのです。

 気になったことをメモするためのメモパッドだって、水にぬれても大丈夫な表紙を使っているとか、携帯に便利なサイズだとか、ペンの滑りがいいとか、そういう観点で選ぶ人もいます。

 

 第四話に登場した、旅先から絵葉書を送るという楽しみを、ずっと忘れていました。昔は誰かの為だけでなく、自分の為にも絵葉書を送っていました。観光名所で風景のものだったり、ホテルの部屋に備え付けのものだったり、時にはお菓子の空箱をはがきサイズに切って出したり、切手を買った郵便局のこと、彼の地の郵便ポストの形や色、いろんな思い出が詰まった絵葉書をまた出してみたくなりました。

 

 この5篇が収められています。

・万年筆
・システム手帳
・大学ノート
・絵葉書
・メモパッド

 四宝堂のような、ちゃんとした文房具店へ行きたくなりました。

2910冊目(今年248冊目)

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