『旅の絵日記』 和田誠、平野レミ 266
レミさん、和田さん、唱くん(中二)、率くん(小四)の4人家族の旅の記録です。レミさんが文章を書き、和田さんが絵を描いています。時々唱くんや率くんの絵や文章が入ります。夫のコラム(和田さん)も少々あります。
フランス→モナコ→スペイン→イタリアを車で巡る旅は、ゆったりとしていていいなぁ。宿は当日決めることがほどんどだし、レストランだっていい意味で行き当たりばったり。和田さんが「外国へ行ったらそこでしか食べられないものを食べたい」という主義なのだそうで、メニューの適当なところを指さしてオーダーするのが大好きです。それがおいしくても、そうでなくても、そこでしか出会えないものを楽しむという気持ち、わかるなぁ。
その日訪れた町にサーカスが来ていたので見に行ったり、闘牛場へ行ったり、その時にその場で起きることを楽しむっていいですよねぇ。これも時間に余裕のある旅だからこそできること。
ホテルへの帰り道、私の父とよく似たおじいさんが歩いていた。体つきや歩き方がそっくり(三年前に死んだ父はハーフだから、外国に来るとたまに父にそっくりの人がいる)。私は懐かしくて、しばらくその人の後ろ姿を見ながらあとをつけるように歩いた。涙が出て、涙のむこうにお爺さんが見えた。P91
お父さんの威馬雄さんそっくりなおじいさんをみつけて涙するレミさん。お父さんのことが大好きだったのね。そういう風に思えるって幸せだなぁ。
旅ではいろんなことが起きるけど、素敵なことも嫌だったことも、みんな後になってみればいい思い出になるんだなってことが伝わってくる楽しい旅日記でした。
わたしも、こんな旅をしてみたい!
2928冊目(今年266冊目)
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