『魔女の宅急便 3 キキともう一人の魔女』 角野栄子 250
キキは16歳になりました。相変わらずジジと一緒に宅急便の仕事をしながら、くすりぐさの栽培も忘れずにやっています。この草で作るお薬はとってもよく効くと評判になっています。
ある日ケケという不思議な少女がやってきます。彼女はとても自由奔放で、キキはそれが気になってしょうがありません。危機の仕事の邪魔はするし、とんぼさんにちょっかいを掛けているみたいだし、嫌な子だなぁって思うようになりました。イライラする気持ちを、ジジに向けてしまうことが多くなってしまって、ジジもちょっと困ってます。
キキもお年頃なのよねぇ。とんぼさんのことを大好きだけど、彼とふたりっきりになっても「好きです」なんて言えないし。優しくされてもそっけない返事しかできないし。だからケケみたいに何でも言えちゃう、なんでもできちゃうのを、羨ましいって素直に言えなくて、疎ましく感じちゃうんだろうなぁ。
キキは少しずつ成長しています。こういう悩みだって、大事なことなんだってわかってきたら、肩の荷が下りたようです。
コリコの町での暮らしは、これからも続いていきます。
2912冊目(今年250冊目)
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