ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『泣くな道真』 澤田瞳子 302 | トップページ | 『読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編』 加来耕三・ミューズワーク(ねこまき) 304 »

『笠置シヅ子自伝 歌う自画像』 笠置シズ子 303

笠置シヅ子自伝 歌う自画像

私のブギウギ伝記

笠置シズ子(かさぎ しずこ)

宝島社

1948年9月刊 笠置シヅ子著『歌う自画像 私のブギウギ傳記』(北斗出版社)の新装復刊版

 現在放映されているNHK朝ドラ「ブギウギ」の主人公のモデルとなっている笠置シズ子さんの自伝です。

 彼女の生い立ち、家族のことなど、かなり複雑な環境で育ってはいるけれど、それを決して苦にしていなかったシズ子さんのバイタリティがスゴイです。大阪松竹楽劇部(OSK日本歌劇団の前身)時代は歌も踊りも頑張っていましたが、小柄な彼女は踊りでは他の人に負けると判断したようで、歌手として活躍することになったのです。

 戦時中はジャズを歌っているというだけで取締まりを受けてしまう状態で苦労なさったようですが、戦後は思いっきり歌えるようになり、「ブギの女王」として大スターになったのです。

 こういう方の歴史を再び紐解くというのは、日本の音楽界にとってとても大事なことだと思います。笠置シズ子がいなかったら、美空ひばりも登場しないのですから。

 

Urimono  子どもの頃、笠置シズ子のことは女優としては知っていましたが、歌を歌っていたことは知りませんでした。1975年にヒットしたダウンタウンブギウギバンドの「賣物ブギ」が、笠置シズ子の「買い物ブギ」へのオマージュだと知ったときに、初めて彼女がスゴイ歌手だということに気がつきました。買い物ブギって、これぞ大阪のオバチャンってパワーに溢れていますよねぇ。こういう力強さが、戦後を生き抜いた女性たちに受けたのでしょうね。

2965冊目(今年303冊目)

« 『泣くな道真』 澤田瞳子 302 | トップページ | 『読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編』 加来耕三・ミューズワーク(ねこまき) 304 »

伝記・日記・ノンフィクション」カテゴリの記事

日本の作家 か行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『泣くな道真』 澤田瞳子 302 | トップページ | 『読むとなんだかラクになる がんばらなかった逆偉人伝 日本史編』 加来耕三・ミューズワーク(ねこまき) 304 »