『笠置シヅ子自伝 歌う自画像』 笠置シズ子 303
現在放映されているNHK朝ドラ「ブギウギ」の主人公のモデルとなっている笠置シズ子さんの自伝です。
彼女の生い立ち、家族のことなど、かなり複雑な環境で育ってはいるけれど、それを決して苦にしていなかったシズ子さんのバイタリティがスゴイです。大阪松竹楽劇部(OSK日本歌劇団の前身)時代は歌も踊りも頑張っていましたが、小柄な彼女は踊りでは他の人に負けると判断したようで、歌手として活躍することになったのです。
戦時中はジャズを歌っているというだけで取締まりを受けてしまう状態で苦労なさったようですが、戦後は思いっきり歌えるようになり、「ブギの女王」として大スターになったのです。
こういう方の歴史を再び紐解くというのは、日本の音楽界にとってとても大事なことだと思います。笠置シズ子がいなかったら、美空ひばりも登場しないのですから。
子どもの頃、笠置シズ子のことは女優としては知っていましたが、歌を歌っていたことは知りませんでした。1975年にヒットしたダウンタウンブギウギバンドの「賣物ブギ」が、笠置シズ子の「買い物ブギ」へのオマージュだと知ったときに、初めて彼女がスゴイ歌手だということに気がつきました。買い物ブギって、これぞ大阪のオバチャンってパワーに溢れていますよねぇ。こういう力強さが、戦後を生き抜いた女性たちに受けたのでしょうね。
2965冊目(今年303冊目)
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