『トラとミケ 1 いとしい日々』 ねこまき 296
「ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語」の絵がとってもよかったので、ねこまきさんの他の作品も読んでみようと思って、この本を選びました。
トラさんとミケさん、ふたり姉妹のばーちゃんが切り盛りしている、どて屋「トラとミケ」のお話。
お隣の写真屋さんのシンちゃん、ネイルサロンを開いたばかりのルミちゃん、ボートレース好きのサバちゃん、口うるさい司法書士の朝倉先生、みんなこのお店の常連さんです。毎日の仕事のボヤキを聞いてもらったり、昔話をしたり、とっても昭和な感じのお店は居心地がよさそうです。
仕事が忙しくてもトラさんは、梅干しをつけたり、干し柿を作ったりという季節のお仕事をキッチリとやっています。常連さんたちも新巻鮭を送ってくれたり、かき餅をおすそ分けしてくれたり、季節感のある暮らしってやっぱりいいなぁ。
子どもの頃に初めて海へ行った思い出も、お餅を食べ過ぎて太っちゃった後悔も、どれもこれも、わたしにとっても「あるある」な思い出で、なんだか心がゆるゆるっとしてきました。
そして、中学生の藤井にゃん太さんという棋士がTVに出ているのを見てトラさんとミケさんが「すごい子が出てきたね~」と言っているシーンに、思わずニヤニヤしてしまいました。
2958冊目(今年296冊目)
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