『能力はどのように遺伝するのか』 安藤寿康 294
【知らなかった遺伝の真実】
・大谷翔平とあなたの遺伝子は99.9%同じである
・子どもの「勤勉性」も遺伝である
・子どもが「神経質」なのは親がそうだからではない
・どのような環境で育つかも遺伝に影響される
・さまざまな知能の高さはたった一つの因子で説明できる
・遺伝の影響は年齢を重ねるほど大きくなっていく
・能力は経験の蓄積によって次の能力の土台となる
この本を読んでみても、実のところよくわからなかったので、遺伝的才能について、自分なりに考えてみました。
遺伝というものを、「親と子には同じような性質がある」という風にわたしたちは認識しています。それゆえに、親が有名なスポーツ選手だったら、その子も同じように活躍できるとか、親が医者だったらその子も医者になるとか、そういうことを自然なことだと思い込んでいないだろうか。
じゃぁ、親が優秀な経営者(社長)だったら、その子も同じように優秀な経営者になるか?優秀な人もいるけれど、ダメな人もいる。親子だからといって、同じような能力があるわけでじゃない。
トンビが鷹を生むこともあれば、鷹がトンビを生むこともある。
遺伝的資質というのは、「勤勉性」つまりコツコツと続けることができることの中にあるのだと思う。
努力というのは、「できないことをできるようにしよう」ということだけれど、どんなに頑張ってみてもできないことはある。逆に、大して頑張らなくてもできてしまうこともある。
他の人からは努力のように見えても、それを続けている本人にとっては努力ではなく、単に好きだから続けているということがある。そういう本人にとっては「つらくない勤勉性」こそが才能なのだと思う。いわゆる「下手の横好き」であっても、何かをずっと続けることができるなら、そういう才能があるということなのだ。
その才能が、自分が生きる社会でどういう位置付けか?が問題なのだという著者の意見には同意できる。ピアノをどんなに上手に弾ける人でも、ピアノがない世界へ行ったら才能は発揮できない。
今自分がいる社会の中で自分の才能は評価されるモノなのか?ここでダメなら、評価される別の場所はあるのか?それが問題だ。
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