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『絵物語 動物農場』 ジョージ・オーウェル 290

絵物語 動物農場
Animal Farm

ジョージ・オーウェル
Geoge Orwell

金原瑞人(かねはら みずひと) 訳

カンタン・グレバン 絵
Quentin Greban

パイインターナショナル

NetGalleyJP

 いつか読まなくっちゃと思っていたこの作品が美しい挿絵付きで読めるということで、読んでみました。

 

 それまで人間が運営していた農場では、動物たちは酷い扱いを受けていました。重い荷物を運ぶ動力だったり、牛乳や卵を供給する機械のような扱いを受けていた彼らは、「人間を追い出して自分たち動物だけの農場を作る」という計画を立てました。

 リーダーとなったのはナポレオンとスノーボールという二匹の豚でした。計画は成功し、動物だけで運営する農場が生まれたのです。最初の頃はとても幸せでした。人間が搾取していた分を自分たちで公平に分け合っていく暮らしはとても理想的に思えたのです。でも、スノーボールが追放されて、リーダーとなったナポレオンは次第に権力を強めていったのです。

 

 この原作が書かれたのは1945年、第二次世界大戦が終わった年です。この物語の中でナポレオンはレーニンを、スノーボールは後に暗殺されてしまうトロツキーをモデルにしています。ソ連は「みな平等」という思想で生まれた国であったはずなのに、実際にはそうはならず1991年に崩壊しました。

 国家であれ、会社であれ、宗教であれ、権力を持つと、人はなぜ余りにも愚かなことをしてしまうのでしょう。最近のニュースはそういうことばかりです。結局は「欲」なんでしょうか。

 80年近く前に書かれた小説が、まるで今日のことのように思えるのが怖くてなりません。

 最初の方は牧歌的な風景が可愛い挿絵で表現されているなという感じだったのですが、物語が進むにつれ、段々と疲れが出てくる動物たちの姿が、この物語を上手く表現しているなと思いました。

#絵物語動物農場 #NetGalleyJP

2952冊目(今年290冊目)

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