『トラとミケ 4 やさしい日々』 ねこまき 331
トラの初恋の人である中村くんが仕事を辞め、名古屋へ帰ってきました。誰もいなくなった実家に住むようになって、同級生とバカ話をしたり、久し振りに同窓会をしたりして中村くんは楽しそうですけど、実は余命いくばくもないということを誰にも話せずにいます。
真面目に働き続けていたけど、奥さんのことを気遣う余裕もなかったと、今は反省することばかり。身体の調子も余りよくないので、近所を散歩したり、庭の手入れをしたりする時間が増えました。
こんな自分に何かできることはないのかと自問自答する中村くんを、みんなはそっと見守ってくれているのです。
そうだよね、子どもの頃からの友達ってそういうもんだよ。つらいこともあったし、楽しいこともあったし、泣いたり笑ったりしながら話し合える友達がいるって、ホントに幸せなことだもの。
ロッキルド事件の特捜部にいた中村くん、あの事件の時、わたしの従弟も特捜部にいたのですよ。だから、あなたたちは同僚だったのかもしれません。
中村くんを見ていて、数年前に亡くなった友達のことを思い出しました。人の世話ばっかりしたがって、自分の弱音は吐けなかったアイツ。
恩師に「弱音を吐いていいんだよ」って言われた中村くんの最後の日々は、幸せでしたね。
2993冊目(今年331冊目)
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