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『スープとあめだま』 ブレイディみかこ 329

スープとあめだま

ブレイディみかこ(ぶれいでぃ みかこ)文

中田いくみ(なかだ いくみ)絵

岩崎書店

 ある寒い朝、おねえちゃんが出かけるのについて行ったら、ボランティアでホームレスの人たちを支援する場所でした。家がないので外で暮らしている人たちがこんなにも大勢いるということにビックリしました。

 まちかどで、ポットに入れてきたあたたかい紅茶を配りながら、こんな寒い日はシェルターに来てねと声を掛けたり、シェルターで食事を作ってきた人たちに食べてもらう人たち。そんな、ホームレスの人を支援する人たちが多いのにもビックリしました。

 配っていた飲み物が紅茶だったり、食事のプレートに乗っていたパンが三角に切られていたし、シェルターが教会だったから、ここはきっとイギリスなのでしょうね。

 

 ホームレスになってしまうのは、決して本人のせいだけじゃないのに、放っておかれる人が多いのは悲しいことです。

 でも、温かいスープを飲んで「生きかえったようだ」とつぶやいたおじさんからもらった、ひとつぶのあめだまは感謝の気持ちでした。

 どんな境遇であろうと感謝の気持ちを忘れないって、とても大事なことだと少年は知ったのです。

 感謝が感謝をつなぐ、それが人間同士のあるべき姿なのですよね。

2991冊目(今年329冊目)

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