『チョッちゃんが行くわよ』 黒柳朝 330
先日読んだ「続・窓ぎわのトットちゃん」で、戦時中に青森へ疎開した時にお母さまの朝さんが一家5人を食べさせるために大奮闘されたお話がありました。それは子どもの目から見た母親の活躍でしたけど、、ご本人はどう思っていたのかを知りたくて、この本を読んでみました。
北海道の滝川で医師の娘として生まれた朝(ちょう)さんは、お転婆で野山を走り回る子だったそうです。ご両親は基本的に子どものやりたいことをさせるという考え方をされていて、そういう部分は朝さんも引き継がれたようです。子どもが危ないことをしたり、何かを壊してしまったりしても、それを単に叱るのではなく、何をしようとしてそうなってしまったのかを知ろうとする、というスタンスが素晴らしいです。
それまでお勤めもしたことがない朝さんが、疎開先で行商の仕事をするようになり、最初の頃は品物を買ってくださいとお願いすること自体が大変だったけど、少しずつ仕事に慣れていきました。ホントは心細かったんだけど、そんなことを言っている場合じゃないという腹のくくり方が「母は強し」ですね。
そして、東京へ帰って家を建て直さねばと決意してからは、お客さんからオーダーを受けて東京へ品物を仕入れに行くという所まで仕事の内容が進化していくのです。そういう所は、お転婆で行動力がある彼女の性格が役に立ったのかな。
どんなときでも好奇心が旺盛で、なおかつサービス精神も旺盛な朝さんだからこそ、どんな困難にも立ち向かい、乗り越えてきたのです。そして、そういう母に育てられたからこそ、徹子さんがあんなにも活躍できたのでしょうね。
誰もやっていないから、やってみようという精神にあふれた朝さんがとてもステキでした。
2992冊目(今年330冊目)
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