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『クリスマスの思い出』 トルーマン・カポーティ 358

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クリスマスの思い出
A Christmas Memory

トルーマン・カポーティ
Truman Capote

村上春樹(むらかみ はるき)訳

文藝春秋

 ぼく、バディは7歳、同じ家に仲良しのいとこも住んでいる。彼女はいとこだけど歳は凄く離れていて60歳を超している。クイーニーという雌犬とぼくらはいつも一緒にいる。なぜかって?家の中でぼくらはのけ者にされているから。

 でも、ぼくらは毎日楽しく暮らしている。だって、いとこが楽しいことをするときには、必ず僕と一緒だから。

 11月にフルーツケーキを焼くときも、クリスマスツリーにする木を森まで探しに行くときも、いつも一緒。

 フルーツケーキに入れるピーカンナッツを集めるときも、クリスマスツリーの飾りを作るのも、とっても楽しかった。お金はなくても工夫して楽しんでいた。

 

 大人になっても、こういうことを思い出せるのって幸せだなぁ。こういう思い出があるからこそ、毎年クリスマスになるとあれもしなくちゃ、これもしなくちゃって思うんだよね。

 いとこが言っていた、「ツリーの高さは子供の背丈の倍はなくちゃいけない」って言葉を、わたしはきっと忘れないと思った。

 「そうでなくちゃ、子供はてっぺんの星を取っちゃうからね」

3020冊目(今年358冊目)

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