『コンプレックス文化論』 武田砂鉄 344
人それぞれにコンプレックスはあるものですけど、この本で取り上げられているこれらのもの(「天然パーマ」「下戸」「解雇」「一重」「親が金持ち」「セーラー服」「遅刻」「実家暮らし」「背が低い」「ハゲ」)って、いかにも「そうだよね」って思えるものが多いんだけど、現実にはこういう状況であってもちっともコンプレックスに感じていない人もいるわけで、それが嫌だって強く思うようになったきっかけは何なんだろう?っていうところなのよね、問題は。
わたしも中学生の時にセーラー服を着ていたのだけど、当時は何の疑問も持たずに着ていました。でも、この本を読んで気がついたんですよ。小学生のときはどんな服をいていてもよかったのに、中学生になると制服があり、女子はセーラー服、男子は学ランという選択肢しかない。つまり、この時点で性別というのを思いっきり突きつけられるのだと。
最近は女子でもスカートではなくパンツを履いていいという所は増えてきたようで、家の近所でもそういう子を見かけるけど、逆に男子がスカートを履きたいというのは聞き入れてもらえるのかなぁ。
「背が低い」の項で、ラルクの hyde の話が出てきて、わたしは思い出したんです。東京ドームで hyde とすれ違った時のことを。今の今まで、そんなことに気づいてなかった。単にきれいなお兄さんという印象しかなかったんだけど、よく考えたら確かに背が低かった。
コンプレックスっていろいろあるけれど、本人だけが悩んでいる場合が多かったり、「そこじゃない!」そんなことに悩むよりもっと大変な問題があるよという人もいる。それがコンプレックスの複雑なところなのかなぁ。
3006冊目(今年344冊目)
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