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『星合う夜の失せもの探し』 森谷明子 24-2

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星合う夜の失せもの探し

秋葉図書館の四季

森谷明子(もりや あきこ)

東京創元社

れんげ野原の中にある秋葉図書館には名探偵ばりの司書がいる。曾祖母の残した開かずの文箱、失踪したブックカフェの猫、図書館開設準備中に発覚した旧家の秘密……。(書籍紹介より)

 建一さんと離婚してから、茉莉さんは息子の佐由留(さゆる)くんとふたり暮らしです。これまでお世話になっていたブックカフェの方の遺品を整理していたら、図書館から未返却の本の督促の葉書が見つかりました。その本を秋葉図書館へ返しに行き、そこの司書の方と話をしているうちに、そういえば、ブックカフェの猫がいなくなったことに気がついて、猫の行先について推理を巡らすことになったのです。

 離婚してから実家暮らしになった建一さんも、別の要件で秋葉図書館で調べ物をすることになり、ここでも司書の方のお世話になります。

 調べているうちに登場する古典の名作の解釈や、図書館の歴史など、司書の方の知識って幅広いし深いし凄いなぁって思います。

 

 そして、最後の物語に登場した図書館開設前のお話、こういう話って実に面白いですね。開館当初にたくさんの本が借りられてしまったらどうなるか?と脅される館長さんのドキドキが伝わってくるようでした。

・良夜(りょうや)
・事始(ことはじめ)
・聖樹(せいじゅ)
・春嵐(はるあらし)
・星合(ほしあい)
・人日(じんじつ)

 「秋葉図書館の四季」シリーズの、他の本を読んでみたくなりました。

3028冊目(今年2冊目)

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