『たいせつなこと』 マーガレット・ワイズ・ブラウン 24-29
たいせつなこと
The Important Book
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
Margaret Wise Brown
レナード・ワイスガード 絵
Leonard Weisgard
うちだややこ(内田也哉子) 訳
フレーベル館
米国
りんごが赤いとか、空が青いとか、わたしたちは何かのことを、ぱっと見た姿でしか評価していないことが多いんじゃなかしら。
りんごを触ってみたらツルツルしてるよね。においをかいでみるといい香りがする。かじったらサクッと音がするし、果実は甘い。知れば知るほど評価は変わる。
でもね、りんご自身にとって大切なことって、そういうことじゃないのかもしれない。熟したら木から落ちたり、鳥に食べられたりして、実の真ん中に入っているタネがどこかで土の中に撒かれて、そこで芽を出すためにああいう形やにおいをしてるのかもしれない。
世の中にはいろんなものがあって、いろんな植物がいて、いろんな生物がいて、いろんな人がいて、それぞれ何かのために生きているんだけど、それを理解できない人に邪魔されたり、理解されなかったりすることがたくさんある。
だからね、これだけは忘れないで欲しい。
「あなたにとってたいせつなのは あなたがあなたであること」
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