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『日本の死角』 現代ビジネス 編 16

Nihonnnosikaku

日本の死角

現代ビジネス 編

講談社現代新書 2703

 日本って、どうしてこんな国なんだろう?と思うことがたくさんあります。実際にはそうじゃないのに、日本は先進国だとか、高度技術を持っているとか、協調性があるとか、信じ込んでしまっている人が大勢いたり。台風や地震で非難する先がいまだに体育館であることを不思議に思わなかったり、どうしてこんなにも見事に洗脳されてしまっているのか?と思うことがたくさんあるのです。

 そういう疑問に対して、この本は様々なことを教えてくれます。

 

学校は「教育」「学校らしさ」「生徒らしさ」という膜につつまれた不思議な世界だ。その膜の中では、外の世界では別の意味を持つことが、すべて「教育」という色で染められてしまう。そして、外の世界のまっとうなルールが働かなくなる。(日本の学校から「いじめ」が絶対なくならないシンプルな理由)P108

 例えば学校に制服というルールがあります。だから制服のスカートが短いとか、ズボンを腰履きしているとかを学校側から注意されます。仲良しグループでは、「おそろい」という暗黙のルールがあって、その範囲内にいないと仲間外れにされるわけです。みんな同じがいいという思想が、「いじめ」や無駄な「指導」を生んでしまっているというのは、なるほどねと思える説明です。

 ホント今の日本の子たちは、ありとあらゆるルールにがんじがらめにされてしまっていて、かわいそうだと思います。これからの時代、外国へ逃げる人も増えるんじゃないかと本気で心配してしまいます。

 

かつての日本社会では、上昇婚が一般的であった。農家出身や、女中として働いていた未婚女性が、やや格上の男性と結婚して一家の主婦となる。という姿を思い起こすとわかりやすいだろう。
実は、学歴や収入などの社会的地位に男女の不平等が存在する社会では、上昇婚の規範や風習が存在すると、多くの人が結婚できる確率が高くなる。
しかし男女の不平等が徐々に解消されていったとき、なおも上昇婚が存在し続けると、上層の女性、すなわち高学歴でバイバリ働く女性と、下層の男性が相対的に結婚しづらくなる。(家族はコスパが悪すぎる?結婚しない若者たち、結婚教の信者たち)P125

 世の中は変わってきているのに、結婚に関する意識だけが昔と変わっていないというのは、見事な指摘だと思います。女性の教育水準が上がることで、結婚の条件を満たす男性を見つけにくくなる。低所得の男性は結婚をはなから諦めてしまう。たしかにそのとおりです。

 男性の方が上でないと釣り合わないという発想を崩さないことには、結婚する人は増えないでしょうね。でも、そういうものだと信じてしまっている人が余りにも多いのです。

 

 少子高齢化って、日本の社会システムが生み出してしまったものだから、結局は日本社会自体が変わらなきゃどうにもならないんだよなぁ。でもそれを変えたくない人が上の方に大勢居座っているからねぇ。いいかげんに消えてくれ!って思うんだけど、消えないねぇ。このままじゃ日本はホントに沈没しちゃうよ。

3042冊目(今年16冊目)

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