『図書館のぬいぐるみかします』 シンシア・ロード、ステファニー・グラエギン 24-8
図書館のぬいぐるみかします
Book Buddies: Dazzle Makes a Wish
シンシア・ロード 作
Cynthia Lord
ステファニー・グラエギン 絵
Stephanie Graegin
田中奈津子(たなか なつこ) 訳
ポプラ社
NetGalleyJP
アンが子どもの頃、いつも一緒に遊んでいたぬいぐるみのアイビー。ワンピースやズボンを縫ってもらったり、セーターを編んでもらったり、外で一緒に遊んだり、本を読んでもらったりしたのだけど、アンが大きくなってからはそんなことがなくなってしまいました。
ある日、アンがアイビーを図書館へ連れてきました。そして、ここで「ブックフレンド」になってねと言われたのです。
本と一緒に子どもたちの家へ行って一緒に遊ぶのがブックフレンドのお仕事のようなんですけど、どんな子に連れていかれるのか?どんな家へ行くのか、アイビーはとっても不安でした。
本と同じように子どもたちに貸し出されるぬいぐるみたち、それぞれにいろんな経験があって、話を聞いているうちにアイビーは自分のこともいろいろと思い出したんです。
ぬいぐるみたちの話を読んでいたら、何だか胸がザワザワしてきました。たいていの家の子なら持っていただろうぬいぐるみたち、その後どうなっちゃったんだろう?神社で供養してもらうために持ち込まれたぬいぐるみを見たこともあるし、ゴミとして捨てられちゃったり、押入れの奥で忘れられちゃったりしている子もいるんだろうなぁ。
ブックフレンドになって、再び子どもたちと遊べるぬいぐるみたちは幸せだよね。うちの子たちも大事にしなくっちゃと思ったのです。
日本の図書館でも、こういうサービスがあったらいいのにねぇ。衛生的に難しいっていうのかなぁ。売れずに廃棄されてしまう子たちが、そういうところで活躍してくれたらいいなって思います。
#図書館のぬいぐるみかします #NetGalleyJP
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