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『湯治場のぶたぶた』 矢崎存美 24-20

Toujibabuta

湯治場のぶたぶた

矢崎存美(やざき ありみ)

光文社文庫

 心や身体が疲れてしまった人たちが、湯治場へやって来ます。ここでノンビリして、少しでも元気になって帰りたいと思っています。

 「里沼温泉」という旅館を訪れた人は、ここのオーナーにあってビックリするのです。だって、オーナーはぶたぶたさんなんですもの!

 最初はピンクのぶたのぬいぐるみがしゃべるなんて、自分はやっぱり具合が悪いのか?なんて悩む人もいますけど、話をしているうちに「ああ、こういう人(ぶた)もいるんだ」という気持ちになってくるんです。

 温泉に入って、おいしいごはんを食べて、裏山を散歩したり、ぶたぶたさんに話を聞いてもらったり。

 いいなぁ、わたしも行ってみたいなぁ、こんなところで1ヶ月くらいノンビリしたいなぁ。

 

 表紙のぶたぶたさんが持つカゴに入っているのはビワです。このまま食べてもおいしいけど、ぶたぶたさんが作ってくれるコンポートはもっとおいしいのでしょうね。

 

・最初の一歩
・特別室
・ひそやかな告白

3046冊目(今年20冊目)

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