『紙屋ふじさき記念館 7 あたらしい場所』 ほしおさなえ 24-18
コロナ禍で、大学生活の最後の方は卒論を家にこもって書くだけの生活になってしまった百花さん。でも藤崎産業へ就職できてヨカッタ。これまでの努力の積み重ねのおかげよね。
紙屋ふじさき記念館がこれまでの日本橋から川越へ移転することになって、それに関するプロジェクトに参加することになり、新入社員なのに大忙しなのは、コロナ禍を引きずっていた時期としてはラッキーだったのかなぁ。
本はドンドン紙から離れた世界になりつつあるけれど、本という形にこだわる人もいるし、百花さんが扱っているような和紙を使った小物やグッズは、今だからこそ伸びしろがあるのかもしれないし、ここから先の物語を読みたかったのになぁって気がします。
小説家だったお父さんの未発表の作品が発掘されたり、1冊の中に盛り込み過ぎじゃない?という気もしたけど、このシリーズの最終巻ということなので、それもしょうがないのかしら。
川越へ移転したことで、他の作品に登場する月光荘や三日月堂の登場人物もチョコっと登場してきました。みんなで紙や印刷の世界を盛り上げて欲しいな。人の手で作り上げるものの大事さを後世に伝えるためにも。
3044冊目(今年18冊目)
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