『ぼくは日高本線が大好きだった』 伊藤未知 24-46
ぼくは日高本線が大好きだった
地元の小学生が記録していた〝ありし日〟の全29駅
伊藤未知(いとう みち)
小松書館
PUBFUN(パブファン)
NetGalleyJP
パブファンセルフアワード2024 グランプリ
JR日高本線は苫小牧駅から様似駅までを結ぶ150キロ近い路線でした。しかし、2015年1月の高波による被害で線路を支える土砂が流出し、苫小牧~鵡川間以外の、約8割が廃線となってしまいました。
この本を作った伊藤くんは日高本線の近くに住んでいて、日高本線が大好きでした。初めて乗ったのは勇払駅から苫小牧駅までのひと駅、小学校3~4年生のころの事です。その後、カメラを持って日高本線に乗るようになりました。列車だけでなく駅舎の写真もたくさん撮っていました。個性的な建物、そして建物の中の様子。乗降客が少ない駅では貨車が待合室になっているところもありました。
全部で29駅あった日高本線の姿を、小学生だった伊藤くんは見事に残してくれました。待合室のソファーも、少し遠い駅まで乗って図書館へいった思い出も、牧場のそばの駅も、自衛隊の駐屯地のそばなので「射撃音注意」と書かれた張り紙も、写真に添えられたひと言ひと言が、貴重な歴史の証言です。
ぼくが小学生だった頃、日高本線というローカル線があってね、校庭のすぐそばを走っていたから、ディーゼル機関車の音が聞こえてきて、それがとても好きだったんだ。
心の中に残る故郷の風景って、こういうものなんだろうなぁと思わせてくれる、とっても素敵な写真集です。
#パブファンセルフアワード #NetGalleyJP
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