『チ。第3集』 魚豊 24-59
表紙の黄色い服の少女「ヨレンタ」は学問をしたくて研究所で働いているのですが、図書館の仕事しかさせてもらえません。それに、いくらお願いをしても彼女だけ「研究会」へ参加させてもらえません。だから盗み聞きをして学んでいます。立派な論文を書き上げても、先輩に横取りされてしまいます。なぜ、そんな目に合わなければならないのか?理由はただ一つ、「女だから」なのです。
「悪魔が取り憑くのは女性が多いという論文を読んだことがある。」と、ヨレンタが雇われている組織のトップであるピャスト氏は言います。ヨレンタは「それは真実なのでしょうか?」と問い正します。ピャスト氏は「聖書は真理である」が、「我々が正しい読み方をできているかどうかは分からない。」と微妙な返事を返してきたのです。
この時代の差別の恐ろしさは、秀でた女は魔女だということにして抹殺することができたということです。国のために戦ったジャンヌ・ダルクだって魔女だとされて火刑に処せられています。
ヨレンタは、地動説の話を聞いて、その研究のためにはピャスト氏が持つ資料が必要だと思いました。それを使わせてもらえる可能性は限りなく低いけれど、でも当たってみる意味はあると信じたのです。
なぜなら、ピャスト氏は天動説を守ってきたけれど、それよりも「真理を重んじる」人であると確信していたからです。
そして、最後にオクジーが聞いた「文字が読めるって、どんな感じなんですか?」という質問に対するヨレンタの「文字は、まるで奇跡ですよ。」という答えに、きっとオクジーを変えていくのだろうなという希望が見えてきたのです。
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