『桃太郎』 芥川龍之介 寺門孝之 24-41
この本が最近、河出書房新社から復刊されたという話を聞いて興味を持ち、図書館でオリジナルの絵本が見つかったので、そちらを読んでみました。
桃太郎と言えば「おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ柴かりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。」から始まるお話ですが、芥川の桃太郎はそれよりずっと前、あの大きな桃の実がなった桃の木の由縁から始まるのです。
そして、昔話の桃太郎はいい子ですけど、この桃太郎はとんでもないヤツでした。
桃太郎は鬼征伐へ行くのですが、そもそも鬼というのは悪者ではないというのが、このお話の凄いところ、悪いのは桃太郎の方なのです。
事件が起こった時にヒアリングしてみると、被害者と加害者とで全く違う話になってしまうことがありますけど、これは正にそういうお話。鬼たちが被害者であるというお話で、こちらの方がリアリティがあるような気がするのです。
ストーリーも奇抜ですけど、寺門孝之さんの挿絵がこれまた素晴らしくて、あっと驚く桃太郎のお話にビックリ!
ブラックな桃太郎、堪能いたしました。
3067冊目(今年41冊目)
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