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『忘れながら生きる』 群ようこ 24-52

Wasurenagara

忘れながら生きる

群ようこ(むれ ようこ)

文春文庫

 「生きる読書」を改題

 この本は群さんが40代だったころのエッセイです。彼女の生活の中心は何と言っても「本を買うこと」なのです。もちろん本を読んでいるのは確かなのですけど、本の買い方が尋常じゃありません。1日1冊以上の本を購入しているのですが、全部読んでいるわけではありません。買った時には「オオ~」とテンションが上がっているのですけど、実際に読んでいる本は半分くらいなのかなぁ。

 中村うさぎさんの買い物依存症を彷彿とさせるところがありますけど、本だからあれほどの高額じゃないです。でも、読まない本が山になって来ると、時々図書館の交換コーナーへ出しに行くというあたり、本は誰かに読まれるべきものと思っている感じで、そこは好感が持てます。

 そして、群さんが買った本リストの中に「ショッピングの女王」を見つけて、思わずクククと笑ってしまいました。

 

 40代になって、自分がおばさんであるというのは、「しょうがない、認めよう」と思うのだけど、自分が「おじさん化」しているのに愕然とするというところが面白かったです。それはね、急におじさんになっていくわけじゃないのよ。おじさんになっていくような人って、若いころからそういう要素はあるんだけど、「自分はおねえさんだ」って思っていたから顕在化しなかっただけなのよね。中年になって、あれっ?って気づいたときには、立派なおじさんになっちゃってる(笑)

 

 そんなことを考えながら、本を読みながら、編み物をしながら、毎日を淡々と過ごしていく人生ってのもアリなんじゃない?

 やっぱり、れんげ荘のキョウコさんは群さんの分身なのかしら?

3078冊目(今年52冊目)

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