ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『運動しても瘦せないのはなぜか』 ハーマン・ポンツァー 33 | トップページ | 『タラブックス』 野瀬奈津子、松岡宏大、矢萩多聞 35 »

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』 武田友紀 34

Sensaisan

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本

武田友紀(たけだ ゆき)

飛鳥新社

 HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味です。著者の武田さんは、こういう人のことを「繊細さん」と名付けました。

繊細さんにとって最大の罠は「相手の”わからない”という感覚が、わからない」ことなのです。

 繊細さんは「感じる力が強い」ので、「明るさに敏感」とか「大きな音が苦手」とか「あの人は機嫌が悪そうと感じる」というような感覚を持つことが多いのです。でも、これはその人にとってのイヤな感じなので、他の人にはわかってもらえないことがほとんどです。ですから、自分にとって刺激が強すぎると思うことに関して、はっきりと言葉にして主張するしかないのです。

 でも、繊細さんは「こんなことを言ったら嫌われるのでは」と思うことが多いのでなかなか言葉にできず、我慢に我慢を重ねて体調を崩してしまうことがよくあるのです。わかってくれない人のことを「あの人は意地悪だ」とか「鈍感な人だ」と感じてしまうこともよくあります。ですから、うまく説明することがとても重要なのです。

 

 わたしはこの本の中にある繊細さんチェック項目では、3つくらいしか当てはまらないのですが、それでも人とは感覚が違うなと感じることがあります。例えば「風鈴の音」なのですが、たまにチリンチリンと鳴るくらいならいいのですが、長時間鳴り続けられると頭が痛くなってきます。昔、知人宅でエアコンの吹き出し口のそばに風鈴を下げていて、それが余りにもうるさくて外してもらったことがあります。

 それと、人の話し声がはっきり聞こえるところでは本を読んだり、文章を書くことができません。音楽などでも音量が大きいだけなら大丈夫なので、たぶん言葉が聞こえてくるとそちらに神経が向いてしまうのが原因だと思います。わたしは聴覚に関してはちょっと繊細さんなのかもしれません。

 

「気づく」と「対応する」を分ける

 繊細さんは何かに気がついた時に、自分が対応しなければならないと思いがちです。でも、それってわたしがやらなければならないことなの?と考えることが大事なのだそうです。放っておいても構わないことであったり、他の人がやってくれることであれば、無理して自分がやる必要はないのです。あくまでもそれに「気づいた」だけでいい。それだけで無駄なプレッシャーを増やさずに済むのです。

 

自分に鞭打つがんばりが長期間続いているのなら「何かおかしい」と疑問を持たねばなりません。

「こうしたい」は、本音の可能性がありますが、「こうしなきゃ」は、世間の声。本当はそうしたくないということです。

 「自分が頑張らなければ!」と頑張ってしまいがちな繊細さんですから、それが本当に頑張るべきことかどうかを判断するのに、この言葉はとても役に立つと思います。「こうしなきゃ」は無理しているから出る言葉だとわかるだけでも、無駄に重い荷物を背負わずに済みそうです。

 

 繊細さん的な気持ちは、どんな人の中にもあるものだと思います。ちょっとしたことでも違和感を感じたら、それを言葉にしてみると、それに気がつかなかった人にも、「人によって気づきが違うのだな」と思ってもらえるかもしれません。それがお互いの理解を深めるきっかけになるかもしれません。

 繊細さんは、細かいことに気づけるという才能を持った人です。それを自分自身で理解することが、楽しい人生を送るための最初の一歩なのですね。

3060冊目(今年34冊目)

« 『運動しても瘦せないのはなぜか』 ハーマン・ポンツァー 33 | トップページ | 『タラブックス』 野瀬奈津子、松岡宏大、矢萩多聞 35 »

心・脳・身体」カテゴリの記事

日本の作家 た行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『運動しても瘦せないのはなぜか』 ハーマン・ポンツァー 33 | トップページ | 『タラブックス』 野瀬奈津子、松岡宏大、矢萩多聞 35 »