『ツバキ文具店』 小川糸 24-94
鳩子さんは、祖母が営んでいた文具店を再開しました。このお店ではもちろん筆記用具やノート、便箋などを扱っていますけど、それが本業ではないんです。本業は代書屋さん。結婚式の席の札とか、挨拶状とかをきれいな字で書くということもするし、文章の内容まで考えてお手紙を代書するという仕事もしています。
代書と言っても内容は様々です。絶縁状とか借金の断り状とか変わった依頼も多いし、文面だけでなく、どんな紙や筆記具を使うかまでトータルで考えるなんてすごいお仕事です。
この仕事のために、子どもの頃から字を書くお稽古をさせられていた鳩子さん。祖母は、この子のためにと思って厳しく育てていたのだけれど、鳩子さんはそれが辛くて、家を飛び出したこともありました。
鳩子さんは、お隣に住むバーバラ夫人と仲良しで、一緒にご飯を食べに行ったり、庭でお茶したりしています。血のつながった祖母とはそんなことを一回もしたことがなかったなと、ちょっと悔やんでみたり、そんなのありえなかったしなぁと思ったりしています。
できなかったことを悔やんだってしょうがないんだから、次に何しようって考えるしかないのよね。
バーバラ夫人が言ってたように、「今日が一番幸せ」って思えるのが一番だもの。
春苦み、夏は酢の物、秋辛み、冬は油と心して食え
毎年書初めをしている鳩子さんのマネをして、こんな文字を書初めするのもいいなぁ。
3120冊目(今年94冊目)
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