『大丈夫、いいと思うよ』 名もなき精神科医36 24-70
著者は、精神科医という職業ながら、忖度のないその辛口な回答スタイルが人気となり、悩めるフォロワーから、連日数多くの質問箱やDMが寄せられるようになったのです。でも、現在はそれをやめてしまい、これまでの回答をこの本にまとめました。
この本は、質問と回答というスタイルで書かれているのですが、質問に対する答えというよりも、なぜその質問をしたのか?と質問者に問いかけるものが多いなとわたしは思ったのです。
その中で一番心に残ったのは、これです。
【質問】体調悪くても勉強する方法は?
【回答」体調悪いならまず体調を直せ。人生なめんな。
この質問に対して、「体調と相談しながら少しずつ」とか、無難な回答をする人が多いと思うのですが、こういう風にズバリ問題を指摘してくれる回答をしてくれる人って、今はなかなかいないと思います。
身近にこういうことを相談できる相手がいないというのが、現代人の悲しさなのでしょうか。信頼できる人間関係の希薄さが、現代病の根っこにあるような気がします。
生きているのが辛いとか、死にたいとかという声が、たくさん著者の元へ届きました。それに対する答えは、誰にとっても価値ある言葉だと思います。
頑張れないという人へは
「人は生きていくうえで ”楽しみにしている予定” が大なり小なり必要。」
つまらないことばかり考えてしまうという人へは
「考えないができるなら通院はいらない。」
人が離れていくのが怖いという人へは
「みんなと一生一緒にはいられない。」
そして、あらゆる質問者への答えは
「あなたがどうするのかを誰が決めるのか。」
きちんと考えることを放棄しているから、つまらない思いに囚われてしまうのだという著者の言葉は力強いのです。
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