『うえをむいてあるこう』 くすのきしげのり 坂上暁仁 24-96
ジャイアント馬場は、決して戦いを諦めなかった。
その背中は大きくて、そして誰よりも優しい人だった。スタンハンセン(書籍帯 より)
「神田ごくら町職人ばなし」がステキだったので、 坂上暁仁さんの作品を探していて、この絵本を見つけました。
この本のサブタイトル「ジャイアント馬場、世界をわかせた最初のショーヘイ」、この意味がわかるのは昭和からのプロレスファンだけかもしれませんね。
昔、東京12チャンネル(現・テレビ東京)で、マジソンスクエア・ガーデンのプロレスを放送する番組があって、そこに馬場さんが登場した時に「ショーヘイ・ババ」とコールされていたのを覚えています。
馬場さんは、最初は野球選手でした。その時代の話は、「巨人軍の巨人 馬場正平」に詳しく書かれています。高校生時代、彼が履けるサイズのスパイクがなかったという話は悲しかったです。
プロ野球の選手にはなったけれど、上手くいかず、力道山の弟子となってプロレスの道を歩み始めます。プロレスラーとしてのイメージが強い馬場さんですけど、実はプロレス団体の経営者・プロモーターとして優秀な方で、海外からやって来るプロレスラーたちはみな、馬場さんを慕っていたのだそうです。
「ジャイアント馬場没25年企画」として出版されたこの絵本は、昭和の時代に子どもだった人たちに向けられた本なのかな?
この本のタイトルとなっている「うえをむいてあるこう」は、馬場さんが初めてアメリカへ行った頃によく聞いた曲なのだそうです。異国の地で聞いた日本語の歌詞にさぞかし力づけられたのでしょうね。
この絵本の出版記念のトークショーにスタン・ハンセンが参加されたそうです。
ジャイアント馬場 伝記絵本『うえをむいてあるこう』伊豆修善寺トークショー
3122冊目(今年96冊目)
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