『プレゼントでできている』 矢部太郎 24-116
誰かからプレゼントをもらったり、誰かにプレゼントをあげたりしてるけど、そのプレゼントって何のためのものなんだろう?
ものであれ言葉であれ、「相手にとってよかれ」と思って渡しているのだけど、それってホントに相手のためになってるんだろうか?
矢部さんは、自分が渡したプレゼントが相手にとってはどんなものなのかに疑問を持ってしまいました。よかれと思っているのは自分だけで、相手にとってはどうでもよかったり、時には迷惑だったりしたら、イヤだなぁって思ったのです。
自分で買った物なら、いらないと思ったらすぐに捨てられるけど、貰ったものって何故だか捨てにくい。自分以外の人のものなら「それ捨てちゃえば」って言えてしまうけど、なかなか捨てられない気持ちって、どこから生まれてくるのでしょう?
いるもの、いらないものの境目って、そこに思い出とか何か思い入れがあるかどうかなんじゃないかなぁ?わたし自身、他人が見たらバカバカしいものだけど、捨てられないものがいくつもあります。昔々スイス人の友だちにもらったペーパーハンカチなんて、きっと使わないまま一生持ってるんだろうな。
矢部さんは、いろんなものをもらうことが多い人なのだそうです。この本の最後の方でいろいろなプレゼントをくれた人を思い出した中に、あの大家さんもいました。頂いたもののことよりも、それをプレゼントするときに「もらってくれるだけで嬉しいの」という大家さんの優しさ、それこそが本当のプレゼントなんだなって思うのです。
わたしという人間はみなさんから頂いたプレゼントでできている、と思える矢部さんはステキな人だなぁ。
#プレゼントでできている #NetGalleyJP
3142冊目(今年116冊目)
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