『書いてははいけない』 森永卓郎 24-120
私がテレビやラジオなど、メディアの仕事をするようになって四半世紀以上が経過した。その経験のなかで、メディアでは、けっして触れてはいけない「タブー」が3つ存在した。
(1)ジャニーズの性加害
(2)財務省のカルト的財政緊縮主義
(3)日本航空123便の墜落事件
この3つに関しては、関係者の多くが知っているにもかかわらず、本当のことを言ったら、瞬時にメディアに出られなくなるというオキテが存在する。それだけではなく、世間から非難の猛攻撃を受ける。下手をすると、逮捕され、裁判でも負ける。
だから、賢い人はそうした話題には最初から触れない。知らぬ存ぜぬを貫くことだけがメディアに出続けるために必要なことだからだ。ただ、私はそうした態度を取ることができない性格だ。(「まえがき」より)
メディアが避けている事象というのは、どこからか圧力がかかっている場合もあるけれど、実は勝手な忖度という場合もあります。ジャニーズ問題の場合はマスコミや放送局が、ある程度は分かっていたはずですが、保身のために黙っていたという構図が見えてきました。
元フォーリーブスの北公次が「光GENJIへ」を出版したのが1988年。BBCがこの問題を取り上げたドキュメンタリーを放送したのが2023年。35年も放置されてきたこの問題が「外圧」によって、やっと日の目を見たというのは、実に情けない話です。
この本で取り上げられている3つの問題は、どこまで真実なのかと賛否両論ですけど、真実が公表されていないという点は間違いありません。どうして隠しているのか?本当のことを言ったらどんな不都合があるのか?
パーティー券のキックバック問題も、根っこのところは同じですよね。誰かが決定しなければできないことなのに、それが誰なのか?本当のことは誰も言わないのです。何か秘密があって、それを握っている人が力を持つから、あちらこちらでおかしなことが起きてしまうのです。そんな体質のままで、日本はどうなっていくのか?
それはイヤ~な未来でしかありません。
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