『90歳セツの新聞ちぎり絵』 木村セツ 24-98
セツさんは、新聞のカラー部分を使ってちぎり絵を描いています。「無地の部分は使わない」というのがポリシーで、時には字が入っている部分があったり、よく見たらシカの顔が入っていたリする、そういう所も面白いんです。
セツさんがちぎり絵を始めたのは、何と90歳!旦那さんが亡くなって、ボーっとしている時間が増えたので、娘さんから何か始めたら?と言われて、始めたのだそうです。もともと絵を描いたりすることには興味がなかったそうなんですけど、ちぎり絵を始めて見たら面白くてハマっちゃったらしいです。
1枚の絵を描くのに6~7時間かかるというのにビックリ!作業を始めたら、途中でやめるのはいやなので、夜なべしちゃうこともあるそうで、その元気さにもビックリです。
ご本人は気付いていないかもしれないけど、娘さんやお孫さんは、セツさんのちぎり絵に使われている、意外な色遣いにいつも驚かされていて、「おばあちゃんにはわたしたちに見えない色が見えているらしい」のだそうです。
セツさんのちぎり絵をいくら見ても見飽きないのは、そのせいなのでしょうか?
90歳からでも、何かを始めることができるということをセツさんに教わりました。
3124冊目(今年98冊目)
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