『じゅげむの夏』 最上一平 24-137
山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、あきらは、天神集落で同じ小学校に通う4年生。家が近所だから、4人は仲良しでいつも一緒に遊んでます。小さかったころはみんなで走り回っていたけど、かっちゃんは筋ジストロフィーという病気になってしまい、今は走れなくなってしまって、歩くのも遅いけど、そんなこと僕らにとっては当り前。どこへ行くのもかっちゃんのペースに合わせてです。
かっちゃんの夢は落語家になることです。いつも「じゅげむ」の練習ばっかりしてるから、みんなじゅげむを覚えちゃった。
かっちゃんのふつうは、ぼくら三人のふつうだった。おそくしか歩けないけど、それがかっちゃんのせいいっぱいなことを、みんなはよく知っていたのだ。
この辺りの男の子にとって、橋の上から川にダイブするのは儀式みたいなもので、これができたらちょっと大人に近づけたような気がするんです。3人は昨年までにダイブしたんだけど、かっちゃんだけがまだやってなくて、だからダイブしてみたいと言い出したんです。
大人にバレたら絶対に止められるのがわかってるし、ぼくらも心配だけど「来年になったらとべなくなるかもしんねえし」というかっちゃんの気持ちを考えたら、こりゃ手伝うしかないだろうってことになったんです。
今はどうにか外に出られるかっちゃんだけど、少しずつ動けなくなっていることは、みんなよくわかっています。だから、この夏の間に4人一緒にできることを、できる限りやりたいんです。
だから頭を使って、力を振り絞って、4人で冒険を続けます。一生懸命に4人だからできることを探し続けます。こういう友達がいるっていいなぁ。
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3163冊目(今年137冊目)
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