『下の階にはツキノワグマが住んでいる』 鞠目 24-145
ゆり子さんが住んでいた賃貸マンションで火事があり、急いで引越さなければならなくなりました。不動産屋さんで「条件に合う物件は1件しかありません」と言われて連れていかれた物件は「築35年・動物入居可能(ペットの意味にあらず)」。ゆり子さんはこの物件が一目で気に入りました。
2階に住むことになり、引越ししてすぐに1階のお部屋にご挨拶へ行ったら、そこに住んでいたのはツキノワグマ。なぜだかすぐに仲良くなって「クマ」「ゆり子さん」と呼び合うようになりました。
ゆり子さんは、これまでお母さんと上手く行っていなかったのだけど、クマさんと仲良くなってからは、ちょっと考え方が変わったみたいです。クマさんがとってもいい人(クマ)だから、その影響を受けたのかしら?
クマさんは、愛されキャラなのは、彼がとっても優しいし素直だからなんだろうなぁ。彼が時々書くおばあちゃんへの手紙がとっても可愛らしくてね、こんな孫がいたらおばあちゃんは幸せだわね。
ゆり子さんはクマさんのことを大好きなんだけど、実はそれ以上の存在だって気がつかないのは何故なのかしら?クマさんが冬眠してる間中、「でも、何か足りない」って思ってるのにねぇ。
ゆり子さんとクマさんは、これからどうなっていくのかなぁ?数年後には一緒に暮らすようになるのかしら?
ゆり子さんが住む町は、このクマさんだけでなく、三毛猫さんの食堂とか、古紙回収をしているヤギさんや、荷物を配達している黒猫さんとか、いろんな動物がいて、みんな仲良く暮らしているんです。
こういう世界って夢のようです。人間同士だといがみ合うことがけっこうあるのに、いろんな動物たちとの関係はとっても優しさに溢れているのです。
以前ゆり子さんが住んでいた賃貸マンションに放火したのがカワウソってあたり、川上弘美さんの影響を受けているのかしら?
#下の階にはツキノワグマが住んでいる #NetGalleyJP
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